2016.11.26 02:49カンボジア⑮ マッサージ屋のあの子は。 「その2」 まさかカンボジアへ来て、ママチャリに乗っかるとは思わなかった。 いつ壊れるかも分からないようなサビついたチャリ。チェーンは、、、茶色い。・・・いや、焦げ茶だ。 マブがペダルを漕ぐたびにキーコキーコと寂しい音を鳴らす。彼女の肩越しに見るシェムリアップの世界はまた、違ったものに見えるのだから不思議だ。日本での現実なんて、物事の視点を変えられずに凝り固まってしまっているのに、異国ってのは、いわばトランス状態なもんだから、いとも簡単にそれを変えてくれる。 フラフラして、観光客やトゥクトゥクにぶつかりそうになるたびに日本語で「お〜、っぶねえ!」を連呼し、マブはそれに対して「OK、OK」しか言わず、なんとか進み、涼しくなっ...
2016.11.19 15:17カンボジア⑭ マッサージ屋のあの子は。「その1」 パブストリートのレストランで夕飯を済ませ、ナイトマーケットでも見ていこうかと観光客でごった返す道を歩いていた。高層ビルや雑居ビルこそないが、雰囲気は新宿や池袋の駅周辺の飲み屋街のよう。そこをトゥクトゥクのドライバーが客探しをしていたり、リアカーの屋台がなにやら不明な食べ物を売っていたりする。
2016.11.12 14:14カンボジア⑬ ベンメリア遺跡 コーケー遺跡群から、密林の道路を走ること、1時間半。 ベンメリアへ到着。 アンコールワット以前の王朝があった場所との歴史的背景がある。 チケット売り場は、遺跡入口から何百メートルか離れた場所にある。大型バスなどを停めるために、遺跡からは離れた場所に作られたんだろう。 一人5ドル。 相変わらず外国人価格。
2016.11.12 02:48カンボジア⑪ ミスターマオの思い出 プリア・ヴィヘアを去り、次の遺跡へと車を走らせる。 窓の外に見える景色は、どこまで行っても同じ。どこまでも続く赤土の平野か、時折通る小さな町や村。 荒れ果てたような部落に通りかかると、こんなやつら↓が出てきそうな気さえする。
2016.10.18 02:21カンボジア⑩ ラピュタに降り立つ。プリア・ヴィヘアは、山の頂にある。その山の麓に、チケット売り場と駐車場があり、そこから専用車に乗り換えて遺跡へと向かうことになっている。 すぐ前を走っていたハイエースもここへ入った。どうやらツアー車のようだ。下りてきた客を見ると、日本人だ。カップルと男性ひとり。 オレは、どこのどんな国にいても瞬時に日本人だと見分けられる能力がある。・ ・・当たり前か。 顔つきとファッションでたいてい見分けがつくもんだ。 駐車場を見渡すと、もう一組日本人客がいるようだった。20代と見える女性2人に男性ひとり。お互いに敬語で話し合っている。しかし楽しそうだ。 ・・・・。これはオレの毒舌の出番かもしれない。 おめーら、どうせ日本人ゲストハウスで知り合って、「あいのり」ばり...
2016.10.18 01:56カンボジア⑨ ミスターマオを怪しむ。(見た目も怪しいし) 朝、7時にホテル前でミスターマオと待ち合わせることになっていた。 5分前に玄関を出ていくとロータリーに彼の姿がまだない。 待っていると他のトゥクトゥクドライバーがハローと陽気に寄ってきて、どこへ行くのか、と営業トークが始まってしまった。 「いや、7時にマオを待っているんだけど、知ってるかい?」 と聞くと、 「ああ、あいつならもうすぐ来ると思うよ」 との返事なので、トゥクトゥクドライバーたちに混ざってカタコト英語と日本語で談話。 するとマオがやってきた。 「ソーリー。でもユー、今6時59分だ。遅刻じゃないよな」 と言ってスマホ画面の時刻を見せてガハハと笑った。 今日はトゥクトゥクでは...
2016.09.24 14:51カンボジア⑧ フットマッサージ屋の女の子 夜、アプサラダンスショーを見る。 「アプサラ」とは世界無形文化遺産に登録されたカンボジアの伝統的な踊りだ。アンコール遺跡群にも多数のアプサラが彫られていて、当時の妖艶で美しい女性の姿を想像することができる。
2016.09.21 15:44カンボジア⑦ 記憶の中の世界(遺跡動画のYouTubeを貼り付けました) ロリュオス遺跡群の帰り際、地元民の市場へ立ち寄る。ガイドブックによると超ローカル感を味わいたい人はぜひ、のようなことが書いてあった。オレうってつけだと考えた。 まさにその通りで観光客は全くいない。
2016.09.20 14:16カンボジア⑥ 物売りの女の子 朝8時にミスターマオとホテル前のロータリーで落ち合う。と言っても彼は毎日ホテル前にいるようで、このホテルが囲っているドライバーたちと昨日と同じく談笑していた。 それでも玄関から出てきたオレにすぐに気づき、大きく手を振りながらやってきては、 「グッモーニン!」 と大声で言ってくる。 他のドライバー仲間たちもがニヤニヤしながらやってきてはミスターマオを指差して、 「このヒト、ウンテン、アブナイ、アブナイ」 と片言の日本語で言いながらハンドルを握ってフラフラするジェスチャーをする。ミスターマオを冷やかして笑っていた。まあ結局は、手を振って見送ってくれるのだけど。 今日はロリュオス遺跡群へと向かう。 シェムリア...
2016.09.19 02:52カンボジア⑤ 東南アジアで女性は買いません。(勇気がないので) 久しぶりに対面するアンコールワット。遠くからその先端が見えた時は興奮よりも、懐かしさが胸に溢れた。 見てみたいと願った長年の夢のあの思い、ボランティア仲間と来た思い出、初海外の国。それらの思い出が、参道からアンコールワットを眺め、一人立つオレに降り注ぐようだった。