スフィンクス側ゲートを出て、タクシーを呼びやすい大通りまで向かう。
ケンタッキーを食べ損ねたため、仕方なく通りにある商店で何か買うことにした。
博物館まで600円ほどのようだ。
10分後、位置情報があう、やってきたタクシーのアラブ語ナンバーを翻訳して、自分が呼んだタクシーかどうかを必ず確認。
カイロ中心部、ナイル側沿いから程近い場所に「カイロ考古学博物館」がある。
そこを出るとすぐチケット売り場。
支払いはクレジットカードのみ。(現金しか持ってない場合、近くの人に現金を渡してついでに自分の分も買ってもらう、という方法を取るらしい。)
ここにツタンカーメンの王墓から発見された遺物の展示室がある。
真っ先にも見たいところだけど、気分をもっと上げていくためにまずは博物館内をある程度見て回り、最後の最後にツタンカーメン展示室に行くことにした。
至宝の数々が所狭しと並び、圧倒され続ける。
2時間かけて館内を見て見て周り、最後に憧れ続けてきたツタンカーメンの財宝室へと向かう。
いよいよ、ご対面だ・・・。
嬉しさの興奮が爆発寸前だ。
カイロ博物館の薄暗い展示室に足を踏み入れると、そこには歴史の静寂が漂っていた。
おおおおおおおおお!!!!!!!!
これがツタンカーメンの黄金のマスクか!!!!!!
対面した瞬間、ぼくはそれ以上の言葉が頭に浮かばなかった。ただひたすらにそう思い続けた。
これが・・・ ツタンカーメンの・・・・
ガラスケースの中で、何千年もの時を超えてきた顔が、まるで今にも語りかけてくるような気がした。
今までテレビや写真などで何度となく高画質で見てはきたが、それらを遥かに超えていく感動が実物にはある。
黄金のマスクに続いて黄金の棺があり、ガラスケースに入れられているものの、腐敗や損傷がほとんどないそれはあまりにも美しく、遺物というよりまさに一級の芸術品のようだった。
4000年以上も前、人間がこれらを創造し、そしてこれらを作り出した権力の凄まじさを感じずにはいられない。
写真撮影OKの一般展示されているツタンカーメンの玉座なども拝見し、ぼくは3時間ほどのカイロ博物館を後にすることにした。
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