時刻は15時10分。
ブハラ駅に到着し、乗客が降り始める。
私はバス停に案内してくれるという隣の女性の後をついて行くことにした。
ウズベキスタンに来て、3都市目。他の都市では夜に到着したため、ブハラでのタクシーの客引きの多さに驚いた。
どうやら「駅前」のようだ。
どうやら回送だったらしい。
と言う。
そんなはずはない。
しかし。
加えて「こんな時間に回送するだろうか、もしかすると本当に運行が終了してしまったのかもしれない」という思いがよぎる。
アプリで正規料金のタクシーを呼べばいいだけだ。
「・・・ありがとう。」
SNSの時代なのに、彼らとはもう二度と会うこともないし、話すこともない。
そういう刹那や寂しさが旅に彩りを添え、忘れられないものにしてきてくれたのだ。
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