ウズベキスタンの旅⑱ シャーヒジィンダ廟へ



レギスタン広場を巡った後、次なる遺跡へと向かう。



観光客で賑わうという有名なお土産屋通りを歩いていくのだが、驚いた。


・・・・誰も歩いていない。


そして、どのお土産屋も開いていない。どこかでお土産を観たかったのに。
青の都サマルカンドは、青色に染める陶器が有名でもある。


タイルやお皿が特に有名のようだが、観光客用にとコーヒーカップもあるらしい。


安価でよいのでそれを求めてやってはきたが、、、、。

12月31日だからか?


オフシーズンだからか?


それともコロナだからか?


たぶん、その全てなのだろう。


1軒、ドアが開いているお土産屋がある。



ガラス越しには無数の色鮮やかな焼き物、陶器がならんでいる。
客の姿はない。


おそるおそる店内に入ってみると、レジにおじいさんが座っていた。


入ってきた私に特に構う様子はなく、テレビを見ていた。


なんとなく店内をぐるっと歩く。陶器のデザインを見ると、素人の私にも高価なもの、安価なものがわかる。高価なものは、線や色がきめ細かく描かれているが、安価なものはまるで学校の美術の授業で体験的に作れるような雑な線や着彩となっている。



おじいさんに、コーヒーカップはありますか?、と聞いてみると、ゆっくり立ち上がり案内してくれた。


しかし、そこには気にいるようなデザインがなく、私は、ありがとう、と伝えて店を出ることにした。おじいさんに商売っ気はなく、買ってくれ、というような態度は一切見られなかった。最初から冷やかしだと思われたのか、客があまりにもいなすぎてどちらでもよくなっているのか。


お土産通りを過ぎると、左側に中央アジア最大という超巨大なモスクの遺跡が見えてくる。ここは今日は時間がないので通り過ぎる。


その隣には、「ショブ・バザール」という、これまた広大な面積の市場がある。


お昼を過ぎていたこともあり、また、12月31日ということもあってか賑わいはあまりない様子だった。


その2箇所を通り過ぎて、さらに5分ほど歩くと、次なる目的地である遺跡が見えてきた。


「シャーヒジィンダ廟」はウズベキスタンの徳川家康こと、アミール・ティムールゆかりの人物が何名も埋葬されている場所だそうだ。


そしてその霊廟内の装飾の美しさが素晴らしく、私もそれをひと目見ようと訪れた。

階段を上がっていくと、一直線に伸びる通りに出る。


そこは両側に霊廟が並び、「死者の道」と呼ばれている。



そのネーミングのドラクエ感がたまらない。


アジアの国々を巡って、多くの遺跡を訪れてきたが、ウズベキスタンの遺跡はいわゆる廃墟のような建物はなく、適度に修復、維持がされている。


ここも朽ち果てているようなところはなく、それどころか、サマルカンドブルーで装飾されたタイルの青は言葉を失うほどの美しさであった。


そうだ。


私は、「言葉を失う」ためにウズベキスタンに来たのだ。



考えることをいったん停めて、無心になるためにきたのだ。


人生のような移動する旅を味わいにきたのだ。


美しさに包まれて、私はそこで思考をなくした旅人となった。









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