ウズベキスタンの旅⑥ 初日のゲストハウス

夜の、僅かな街灯と、時折やってくる車の明かりを頼りに水墨画のような淡い色味の世界を歩いていく。

視界の中で唯一のカラーはスマホ画面。
頼む、グーグルナビよ、合っていてくれ。


この先に目的のゲストハウスがあるらしいが、明かりが見えない。
なかったらどうするかな。。。



わずかに不安がよぎった次には、宿の看板を発見することができた。
入り口ドアが茶色の壁と同化している色のため分かりづらい。
取ってを回して押す。開かない。引く。開かない。


おい、うそだろ?まさか時間が遅くてカギ閉められたか?
と、10m先の窓から光がもれている。中を覗いてみてると宿泊客らしき人がスマホをいじっていた。窓をコンコンし、カギを開けてくれとジェスチャーしてみる。


気づいてくれたようで、すぐにまた玄関へ向かう。


今更気づいたらが、インターホンがあるじゃないか。
どこの国へ行ったときでも初日は気持ちが興奮していて些細なことに目がいかないことがある。



ドアが開いて中に入ると、茶色の外観からは想像できないほどおしゃれな光景があった。
壁には各国から訪れた宿泊者のメッセージで埋め尽くされていて、そこに描かれているイラストもポップで良い。
二階まで吹き抜けていて、天井が広く開放的だ。


フロントでチェックインをする。対応してくれたスタッフは気さくに話してくれて、張り詰めていた気が緩んでいく。


そういえば、予約したエクスペディアには「宿にはUSドル払い」と記載があったのに、ちゃんと現地通貨のスムでの請求だった。


「地球の歩き方」に書いてあったがどうやら宿は自国通貨ではないUSドルで受け取ると罰せられるらしい。おかげで、空港で両替して手に入れたスムがほとんどなくなってしまった。


次に、せっかくなので、タクシーアプリ「Yandex」がSMS返信が来ず、登録できないことを相談すると、
「私の電話番号で登録するといいですよ」と言ってくれ、その場で設定してもらうも、やはりできない。



「この不具合はよくあるので、iphoneを私が読めるロシア語設定にしてください。部屋の説明をしたあとにまたチャレンジしてみましょう。」と言うので、頼ることにした。これが使えれば、すぐにタクシーを自分のいる場所に呼べる。適正価格で乗ることができる。面倒な交渉がいらない。タクシーアプリを使えるか使えないか、それが旅の快適さ、素晴らしさを左右すると言ってもいい。
 
 たまたま同じ時間にチェックインするウズベキスタン人3人の客と一緒にキッチンの場所や使って良いカップ、洗ったらここに戻す等、一通り説明を受けて、自分の部屋へ。


テーブルとベッド、それに服掛けがあり、いたって質素だけれど、壁のイラストが素敵だ。いかにもバックパッカー宿であり、ゲストハウスだ。


ただ、布団や枕は洗わずに使い回されている物のようなので、このために日本から消毒に特化したファブリースを持ってきた。


コーラを飲み、柿ピー、プロテインバーを食べる。


お腹も空いていないし、どうやらこれが今夜の夕飯になるようだ。


それでも少しお腹に入れると、初日の宿にたどり着けた安堵から気持ちも落ち着いてきたので、外にたばこを吸いに出ることにした。


旅の前、数ヶ月前の頃から日頃のストレスの軽減にと一日1〜2本のタバコを吸ってきた。


元々旅先だけ、手持ち無沙汰でたばこを吸うのだけど、今回もそのこともあり日本から持ってきていた。


玄関前にベンチと灰皿があり、たばこを吸えるようになっている。
すると、宿からアジア人、その時は外見からして中国人と思った男性が出てきて同じようにタバコを吸い始めた。


「どこから来たんですか?」という英語くらい通じるだろうと思って話しかけると、


「ジャパン」


と言う。


「あ、日本人の方でしたか!」


その方と初日に出会ったことでその後の旅がスムーズになることなる。


⑦へつづく。



おかやんの「とりあえず何でもひとりでやってみる」ブログ。

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