浅間山を目の前に、Oさんを仲間にしたオレ。
いよいよ、火山口へ向かいます。
ほとんど草も生えていない火山岩の道を行く。
先行者2名の姿が遥か彼方に見える。
あの峰の向こうから噴煙が上がっている。
急登を上がりきると、シェルターがある。その脇でカップルが飯を食らっている。
ただの登山者のようだ。
飛行機に乗っているかのような景色。ふとして飛んでいるような錯覚さえある。
まずは手前の「前掛山」へと向かう。もはや山ではない。
噴火でふっとばされた砂利が盛られている姿。
幅2メートルほど。
綺麗な白の噴煙が目前に迫る。あそこからアレフガルドに行けるようだ。
振り返ってOさんを撮る。
先行していたご夫婦に撮っていただく。
Oさんの登山のお供、初音ミク。記念に撮らせてもらう。
見下ろすと、先程のシェルターが豆粒のように小さく見える。この山に入ると距離感が分からない。
一度、シェルターまで下り、バックパックを中に置く。
身軽になって、火山口まで登るためだ。
こちらの世界のラスト写真。いよいよ火山口へ。
オレが身につけていた装備がロト伝説となって語り継がれることだろう。
ロトのハーフパンツ、ロトの登山靴、ロトのレインウェア、ロトのバックパック。
最後の力を振り絞って直登すること20分ほど。
火山口へたどり着く。
すさまじい量の噴煙が上がっています。
「きたぜ・・・・。」
わずか8秒の動画で伝えたい。
現実世界とは思えない、幻想的な光景を目にしました。
巨大な白い生物が目の前でうごめいているようで、ただただ声を上げるばかりです。
きっと本当に、この中には別の世界が存在して、何万年もこっちの世界との境界を保ってきたのでしょう。
Oさんは初音ミクを写真に。
噴煙がない時のドローン撮影映像がありました。↓
無事に森に下ってきました。
ここからがまたきつい。
最後の「湯の平口」の人生の分岐を「草すべり」を登り、「トーミの頭」へと戻らないといけない。
そのためには、この壁の山を登らないといけない。1分登って1分休憩の繰り返し。
このタイミングでファイト一発だな。とっておいたんだよね。
あばよ、浅間山。また、来るからな。
本当に最後の力をふりしぼり、2人でよじ登ってきた。
あの頂に立ったとは信じ難い。
登山口、帰着。計9時間のネクロゴンドでした。
高峰高原ビジターセンターを一枚。
高峰高原ホテルを一枚。
Oさんとは、またどこかの山を登ろうと約束し、お別れしました。
彼の百名山制覇の旅は今も続いています。
改めて感じました。
登山は最高におもしろいエンターテイメントです。
2コメント
2017.06.26 14:11
2017.06.25 13:39