どこの国の、どの遺跡を訪れても、いつも同じ感慨に打たれる。
「本当にあったんだ……。」
しかし、小雨が降り続いていた。
どこの国の、どの遺跡を訪れても、いつも同じ感慨に打たれる。
ディズニーランドが「夢の国」などと謳われ、「夢が叶う場所」と宣伝されているが、僕にとってそういう場所は幼い頃から憧れていた海外の遺跡を目の当たりにしたときだろう。その世界が現実に眼前に広がったときに、初めて「夢が叶った」と感じるのである。
まるでわざわざ天候の悪い日に登山に来たかのような風である。雑な言い方をすれば、「テンションが下がる」……。人生で一度きりの「初めてのピラミッド」を、まさか強風と雨の中で迎えるとは。
やっとのことで「大回廊」と呼ばれる巨大な通路にたどり着いた。
「王の間」に出ると、建造から4000年経った今でも石の表面は磨かれて滑らかであった。そこには石の棺があり、それがクフ王のものだと言われているが、初めてピラミッドに侵入した時にはすでに王のミイラも財宝も何もなかったという。
ようやくたどり着いた「王の間」では、石棺を覗き、欧米人老夫婦とお互いの記念写真を撮り合った後、僕はピラミッドを出ることにした。
そのため、万が一のことを考え、頭上を注意しながら周囲を歩いて行った。
カフラー王のピラミッドは、記録ではイタリア人のジョヴァンニ・バッティスタ・ベルツォーニという人物が財宝目当てに入り口を発見し、内部に潜入。
しかし、その時にはすでに盗掘されていた。彼が侵入した1800年初期よりも1000年も前に侵入した者の文字が壁に残されていたという。
メンカウラー王のピラミッドへ向かう。
彼は入り口を発見しようとピラミッド中央付近をダイナマイトでぶっ飛ばしてしまった。
彼がようやく入り口を発見し、侵入した時にはすでに盗掘されていた。
ぼくが入り口付近へ来ると随分空いていた。ツアー客たちはクフ王のピラミッドしか入らないらしい。
ダイナマイトでぶっ飛ばされた凹みの真下に本来の入り口がある。
木製の階段を上がって中に入る。
入った途端に急斜面にて下がっていく。
中は狭いが人が少ないため苦労せず進むことができ、玄室までたどり着く。
ここが墓だと考えられている一つの理由に、神殿のような装飾がある。
内部は狭かったが、人が少なかったため、苦労せずに進むことができ、玄室までたどり着いた。クフ王のピラミッドと比べれば規模が小さいため、ゆっくり見て出て来ても15分ほどだった。
念願の三大ピラミッドを堪能でき、興奮と放心状態が混在していた
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