新世界紀行 エジプトの旅⑥ ピラミッドは本当にある


どこの国の、どの遺跡を訪れても、いつも同じ感慨に打たれる。




「本当にあったんだ……。」





ディズニーランドが「夢の国」などと謳われ、「夢が叶う場所」と宣伝されているが、僕に撮ってそういう場所は幼い頃から憧れていた海外の遺跡を目の当たりにしたときだろう。その世界が現実に眼前に広がったときに、初めて「夢が叶った」と感じるのである。


両手を大きく広げ、わーっと叫び、感情を爆発させたい気持ちだった。
しかし、小雨が降り続いていた。

 


どこの国の、どの遺跡を訪れても、いつも同じ感慨に打たれる。


「本当にあったんだ……。」


スフィンクスも、本当にあったんだ……。


ディズニーランドが「夢の国」などと謳われ、「夢が叶う場所」と宣伝されているが、僕にとってそういう場所は幼い頃から憧れていた海外の遺跡を目の当たりにしたときだろう。その世界が現実に眼前に広がったときに、初めて「夢が叶った」と感じるのである。


今も時折、ぱらぱらと降り続いている。空は曇り、強風が吹き荒れていた。
まるでわざわざ天候の悪い日に登山に来たかのような風である。雑な言い方をすれば、「テンションが下がる」……。人生で一度きりの「初めてのピラミッド」を、まさか強風と雨の中で迎えるとは。

 




ザックや着ていたセーターも濡れてしまった。



それでも、何とか良い自撮りをしようとチャレンジしたが、時間をかけた割には満足のいく写真が撮れず、ついにクフ王のピラミッド入り口へ向かうことにした。



ピラミッドは朝イチで入る方が良いと分かっていたが、写真撮影に時間がかかり、ピラミッドの入り口に着いたのは9時だった。ここには大型駐車場があり、観光バスが何十台も停まっていた。ピラミッド入り口にはすでに長い列ができていたので、僕も慌ててそこに並んだ。



ピラミッドの入り口は5メートルほど登った場所にあり、唯一そこだけがピラミッドに登れる場所で、そこから周囲を見下ろすだけでも感動する。


チケットのQRコードを読み取る係員がいて、料金表には黒塗りされた変更後の料金が書かれていた。それもまた観光の歴史を感じさせるものであった。


いよいよクフ王のピラミッド内部へ入るのだ。



「世界ふしぎ発見」や「やりすぎ都市伝説」で何度も見たこの場所。列を成して洞窟に入る状況は、ディズニーランドのアトラクションのようだ。数メートル進んだところで列が渋滞し、15分ほど立ち止まることになった。やがて、通路が狭く急傾斜になり、前後の人々がゆっくりと進む中、ぼくも少し屈みながら進んだ。
やっとのことで「大回廊」と呼ばれる巨大な通路にたどり着いた。


長さ46.7メートル、幅2.1メートル、高さ8.7メートル、そして急傾斜。



観光用の木道は狭く、すれ違う人々とは体を擦りながら通り過ぎる。ピラミッド内は上るごとにどんどん気温が上がり、蒸し風呂状態となる。



 





「王の間」に出ると、建造から4000年経った今でも石の表面は磨かれて滑らかであった。そこには石の棺があり、それがクフ王のものだと言われているが、初めてピラミッドに侵入した時にはすでに王のミイラも財宝も何もなかったという。
ようやくたどり着いた「王の間」では、石棺を覗き、欧米人老夫婦とお互いの記念写真を撮り合った後、僕はピラミッドを出ることにした。





出口への帰路も混雑していて、日本人の団体客も見かけた。クフ王のピラミッドを出ると、不思議な力がみなぎっているように感じた。



最初の大きな目的を達成した達成感がそうさせるのか、あるいは本当にピラミッドの不思議な力なのかもしれなかった。



次にカフラー王のピラミッドへと向かう。



現在、内部には入れないため外観のみを観賞した。頂上付近には、完成当時の化粧石が残っており、その姿を想像することができた。



また、その化粧石が落石のように落ちて地面には巨大な石がゴロゴロ転がっている。
そのため、万が一のことを考え、頭上を注意しながら周囲を歩いて行った。


カフラー王のピラミッドは、記録ではイタリア人のジョヴァンニ・バッティスタ・ベルツォーニという人物が財宝目当てに入り口を発見し、内部に潜入。





しかし、その時にはすでに盗掘されていた。彼が侵入した1800年初期よりも1000年も前に侵入した者の文字が壁に残されていたという。


メンカウラー王のピラミッドへ向かう。


1836年頃、イギリスの軍人だったハワード・バイス大佐によって調査された。
彼は入り口を発見しようとピラミッド中央付近をダイナマイトでぶっ飛ばしてしまった。

彼がようやく入り口を発見し、侵入した時にはすでに盗掘されていた。


ぼくが入り口付近へ来ると随分空いていた。ツアー客たちはクフ王のピラミッドしか入らないらしい。


ダイナマイトでぶっ飛ばされた凹みの真下に本来の入り口がある。

木製の階段を上がって中に入る。

入った途端に急斜面にて下がっていく。

中は狭いが人が少ないため苦労せず進むことができ、玄室までたどり着く。

ここが墓だと考えられている一つの理由に、神殿のような装飾がある。



内部は狭かったが、人が少なかったため、苦労せずに進むことができ、玄室までたどり着いた。クフ王のピラミッドと比べれば規模が小さいため、ゆっくり見て出て来ても15分ほどだった。


念願の三大ピラミッドを堪能でき、興奮と放心状態が混在していた


念願の三大ピラミッドを堪能し、次に展望スポットへと向かう。


荒野を歩いて行くと、ラクダと並行して歩く冒険感がたまらなかった。他の観光客から離れ、一人荒野に佇む僕は、まるで道に迷った者のように感じたのだった。





おかやんの「とりあえず何でもひとりでやってみる」ブログ。

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