始まりの地 香港とマカオへ①

いつかは行きたいと思っていた。


「いつか」なんていう、「いつ来るかも分からない」のん気な表現をするくらい、私にとって香港は優先順位の低い旅先であった。
しかし。


元々行きたかったブルガリアの経由地が香港だったということ。
そもそもブルガリアへ行く日程が取れないこと、時期的にも航空券が高額なこと。


そこに急浮上したのが香港だった。


そういえば愛読書、沢木耕太郎さんの著書「深夜特急」の旅のスタートが香港だった。



本の中の実際の旅からは50年は経過していて近代化している面が大きいが、実際にこの目でいつか香港の喧騒を見てみたいと思っていた。


「いつか」が本当にやってくるか、やってこないかは自分次第。


いつかやりたい、行きたい、と口にしても実際には行動に移せないことも多い。
タイミングだってある。時間だって限られてしまっている。当然、お金も。
ただ、一番嫌なのは「やりたいことをやりたいことのまま終わらせること」。

行くのは、今、だな。

羽田空港。
航空会社はキャセイパシフィック。


お昼前の直行便があった。


機内では本を読んだり、ウズベキスタンの旅を書いたり、映画を観たり。
映画は「ドライブ・マイ・カー」を観た。


ずいぶん話題になった作品で、感動モノではなく、涙モノでも恋愛モノでもない。


そういった焦点がはっきりした作品に飽きていた私にはピッタリの作品で、機内で集中して観ることができて良かった。


さて、いつもの通り良い緊張を保ったまま香港に到着。


香港では、「Suica」的なカードとして「オクトパス」というカード決済がある。



支払いや公共交通機関で使え、若干安くなるという。そのため旅行者も必須アイテムなのだ。



空港からバスに乗りたい私はさっそくそれが買いたいのだが、購入窓口が空港内に1つしかないらしい。それがアライバルホール中央の窓口。
下調べしていた通り、旅行者などで列をなしている。



まず、香港ドルを手に入れるためにこちらでメジャーな「中国銀行」のATMへ行く。


操作に手こずりながらなんとか香港ドルを手に入れ、窓口へ。


まだまだ列をなしている。しかも全然進まない。


他にも窓口があるんじゃないかと、空港内を歩いてみたが、ない。


仕方なく1つしかない窓口に並び、20分ほど待って「オクトパスカード」を購入、チャージすることができた。


帰国時に返却すればデポジット金が戻ってくるシステムはSuicaと同じ。


いよいよ動ける身となり、「バスターミナル」へ向かう。


さずが文明国。公共交通機関が大変機能している。
下調べ通りの番号のバス停へ。


まずは空港から最寄りの地下鉄の駅へと向かい、香港中心街まで行く。
2階建てのバス。


さっそくオクトパスカードを使って乗車。一度乗車を経験してしてしまえば、一気に行動力が広がる。


2階の一番前に座る。


何度となく海外の地を踏もうが、最初の移動は不安と緊張が感情の半分を占める。


あとの半分は、ワクワクで一杯になっている。


どれくらいの大きさなのか、どれくらい高いのかも未知なマンション。どれほどの戸数なのだろうか、どれくらいの人数が住んでいるのだろうか。


香港滞在中はこういった、高層マンションをそこらじゅうで目にすることになる。


無事に地下鉄駅まで到着。大きなターミナルらしく、駅ビルもある。人の流れに乗って地下鉄駅へ。


調べてはいたが、もう一度現地の路線図を見て確認。香港は地下鉄に乗ればほぼどこへでも行けるのが旅行者にとって大変便利だ。


ただ、漢字表記の地名は日本人にとってはとても馴染み深くて良いのだが、日本の漢字とは微妙に違い、日本読みすることはできないため、勝手に日本風読みに変えて覚えることにした。


例えば「油麻地」と書いて、「ユーマティー」と読むのはまだ良いほうで、他の地名は見たこともない漢字に、予想もしない読みをする。


少し漢字は違うが「ティムシャートゥイ」 と読む「尖沙唱」という駅の近くに今夜のゲストハウスを取ってある。


しかし、すぐに着いてしまってはおもしろくないため、2つ前の駅、2キロくらい前から歩いてみようと思った。すでにそこから香港の喧騒は始まっているのだ。


さて、香港とはどんなところだろうか。



おかやんの「とりあえず何でもひとりでやってみる」ブログ。

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