ウズベキスタンの旅③ ソウル市街へ


私は日常生活程度の英語はなんとか使えるが、なにせここは韓国。コンビニの店員さんに英語を使うのもどうだろう。


そこで私は「ポケトーク」のアプリを使うことにした。
話した日本語をどんな国の言葉にも翻訳して音声で伝えてくれる、まるでドラえもんの道具だ。

 

しかも一週間130円課金という驚愕の安さ。


日本を経つ時に購入しておいたのがもう役に立つとは。


「T -money を買って、チャージがしたいです。」


とアプリに言って韓国語に翻訳されるまでの2秒ほどを待つまでもなく、すでに店員さんがTmoneyカードをレジ裏から出した。どうやら観光客は皆これを買うから分かっているらしい。


一応、アプリの音声を聞いてもらって確認し、次に店員さんが「チャージは別でお金かかる」みたいなことを言っていたので、とりあえず30000ウォンをチャージすることにした。


無事に韓国版Suicaを手に入れ、「空港鉄道」の改札を通り、ホームへ。
ソウル駅へはここから約1時間。楽しんでいこう。


電車内は、ソウルでも皆マスク。しかも顔つきが日本人と似ているので、あまり異国感がない。
そればかりか、韓国では美容整形がメジャーらしく、見てすぐわかる二重の目の女性がたくさんいる。


「見てすぐわかる」というのは良い替えれば「自然」ではなく、「不自然」であり、それはそれでどうなのだろうと考えてしまう。しかし、結局のところ自己満足に敵うものはないのだ、と勝手に納得した。


車窓には、遠く、光が点々と見えていた。成田空港と同じように過疎地に空港が作られたのだろう、街並みというそれではない。


地図を見ると周辺は海だった。


マスク着用や車内のアジア人の顔ぶれで、ここはまだ日本かと錯覚するほどの雰囲気を感じながら時間が過ぎ、ただ、いつソウル駅に着くのか、ということだけは液晶の韓国語表記を確認し続けた。


ソウル駅は、新宿駅に似ていた。

迷路のような大規模ターミナルであり、多くの人々が行き交っている。出口も無数にあるようで、Googleマップにて行きたい方角を確認し、そちらの改札にとにかく向かった。




「ここがソウルか・・・」  


駅を出て、駅舎を振り返ってつぶやく。



吐息が白い。地元群馬の北部のような寒さだ。


来たいと思ったことはなかった。何か憧れもなかった。
ただ、テレビなどで耳にし、目にし、流行について知っている街にいざ自分が降り立つと、半信半疑、どこか信じがたい心持ちになる。


少し歩いて振り返ると、見た目の駅舎よりも、内部のほうがはるかに広く、デカい。

時刻は20時ちょうど。
まっすぐホテルへ向かってもいい時間帯だが、行く前に少しだけ散策をしてみる。
「地球の歩き方」を読んで、短時間でも見て回れそうな地域を選んでおいた。


南大門。


ソウル駅から歩いていける距離だ。
大規模市場があるらしいが、残念ながら夜はやっていない。


路地の奥に見える店はすべてシャッターが下りていた。


そのまま大通りを進み、明洞(ミョンドン)へ。
屋台通りがあるらしい。


路地には焼肉屋をはじめ、様々な飲食店が並び、どの店も満員になるほど賑わっていた。

 

  

私も誰かと来ていたならば、こういった店に入ったかもしれないが、今は限られた時間でできるだけ歩いてみて回りたい。


なにせソウルでの夜は、今しかないのだ。


屋台が連なる通りへ出た。おそらく観光客がメインなのだろう、屋台にしては料金が少し高い。売っているものは、肉の串刺しだったり、何かの揚げ物だったりとここも実に様々。


日本人の旅行者、特に女性二人が多かったが私のようにでかいザックを背負っている者は皆無で、しばらく歩き回ったところで地下鉄に乗ってホテル最寄り駅まで向かうことにした。


地下鉄「ミョンドン駅」に入っていく。Tmoneyカードを改札にタッチして入場。


地下鉄の乗り方を覚えると、一気に気持ちに余裕ができる。移動手段さえ確保すれば、もうどこへでも行ける。


2回ほど乗り換え、「江南(カンナム)」で降りる。


ビジネス街であり、どうやら銀行やら車メーカーやら大企業がオフィスビルを構えている。


大通りに面した日系ホテル「東横イン」に予約を入れておいた。


ソウルでもゲストハウスを探したがどこも日本人の評価が低いので、最初の宿くらい安心安全なところでもいいか、とここにした。


ホテルの近くまできたところで、セブンイレブンに入る。
夕飯を買わねば。


日本で海外の話をした時によく言われるが、私は海外での「食」にあまり興味がない。


厳密には、興味が全くないわけではなく、現地の物を食べる時間があれば食べたいが、その時間も惜しんで歩き回っていたい、というのが本音だ。
よって今回もその時間を歩き回る時間に使い、夕飯は「現地のセブンイレブンで現地の物を食べる」ことにした。


一軒目のセブンイレブン。ビジネス街の夜のためか、ご飯系の売っているものがほとんどない。仕方なく、他のセブンイレブンを探す。


二軒目セブンイレブン。


巻寿司的なものとおにぎり的なものが売っていた。助かった。


加えて寒かったのでカップラーメンも買うことにした。何味かさっぱり文字が読めないので唯一英語表記のあったBEEF BONE。牛骨ラーメンか?
ついくせで買い物袋を断ってしまい、セブンの外にでてからザックに詰め込み、本当に登山者のようなザックの膨らみ具合になってしまった。


予約したホテルを探してグーグル・マップで目の前に来たが、ない。「そのビル」を見ても真っ暗。
しばし周辺を歩くが、ない。


やばいぞ。ここじゃないのか。だけどマップには確かにここだ。


そのビルの前でなにやら待ち合わせなのか、立っている女性がいるのでスマホを見せて、例によってポケトークで聞いてみる。


「あ、東横イン?」


と日本語で言われ、女性は大通りの反対側を指差した。
あ、あった。


「日本人だったんですね」


お互いに笑い合い、礼を言って別れた。


グーグルマップで正確な現在地を指してくれていなかっただけだった。
ようやく初日の宿にチェックイン。




 

  



時刻はすでに9時半。

セブンで買ってきた夕飯を食べる。食べたことのない味に異国へ来たことを実感し、初日を終えた。





おかやんの「とりあえず何でもひとりでやってみる」ブログ。

やりたい事は悩みながらなんでもやってみる。結果的に楽しんでる!また、何かに特化して書いているわけではありません。 書きたいことをごった混ぜにしてネタをブチ混んで書いていますhttps://www.instagram.com/the_unending_world/?hl=ja

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