2016年 6月5日 (日)
群馬県安中市松井田町~長野県軽井沢町 碓氷峠登山(旧中山道)
「上毛カルタ」と「イニシャルD」で有名な「碓氷峠」ですが、今は安中市のハーフマラソン大会のコースで使われています。仮装マラソン大会なので一切興味なしです。
横川駅 駐車場 8:40
坂本宿 9:20
碓氷峠 登山口 9:45
坂本宿のぞき 10:10
廃バス、ペンション廃墟 11:45
熊野神社(境内にてお昼) 12:40
見晴台 13:20
旧軽井沢通り 14:40
軽井沢駅 15:00( 横川駅へのバス乗車15:30前後)
横川駅着 16:00
横川駅出発〜横川駅戻り 約7時間20分
1日がかりですが、登山、熊野神社、軽井沢ショッピングと3つ楽しめるコースです。
例えば、東京から電車と新幹線で来る方は、「新幹線高崎駅下車~信越線乗換~横川駅~登山~軽井沢駅で新幹線乗車~帰路」という手もあるようです。
横川駅の駐車場は、まだ数台開いている。道向かいには「おぎのや」もあります。
「横川駅」〜「アプトの道」~「坂本宿」と歩く。
坂本宿、当時のお宿の景色が少し残っていて風情がある。
道こそきれいなアスファルト舗装だけれども、お宿っぽいストレートな道がず~っと続き、時折、宿をきれいに改装したような家もあった。
当時の賑わいを想像するロマンが街道にはあるのだ。
日帰り温泉「峠の湯」がある。
本格的に山道に入る手前に、神社があり、寄っていく。
一体いつの頃のものだろうか、通りには、廃墟と化した食堂やら雀荘があった。
坂本宿を過ぎ、タンクを左へ、砂利歩道へ入る。
登山道入り口。アプトの道と交差している。バス停になっているようだ。
50mほど先に先行する登山者が見えた。 クマも出るようなので、誰もいない山道よりは他に登山者がいたほうが安心できる。ついていくことにした。
登っていて気づいたが、登山道というより、やはり昔の街道である。
中山道の、群馬と長野を結んでいた碓氷峠である。崩れてはいるものの、歩く道は石が敷き詰められていて、街道の風情を残していた。
所々には、その歴史的背景を簡単に説明する立て看板があり、当時を想像しながら登る。
先行する登山者は定年過ぎの年配夫婦とその娘さんの3人だった。
途中の休憩小屋で一緒になり、しばし話す。
オヤジさんがこの「旧中山道」を場所場所で区切って日本橋から歩いていて、この安中~軽井沢間のみショッピングもできるとのことで奥さんと娘も一緒に来たという。
この先は、一度家に帰ってまた日を改めてホテルなどを取り、また歩けるだけ歩くという。それにしても中山道は京都まである。時間はかかるが素敵な旅だ。
たしかその家族は神奈川の小田原だったような気がするが、朝四時に家を出発、鈍行電車で横川まで来たという。
帰りは軽井沢駅から新幹線とのこと。
娘さんが「朝四時」というのを強調して告げてきた。う~ん、オレなんて朝8時過ぎに出てきたというのに。
その後も、その家族を背後、遠くに見かけたが、体が小さい奥さんと娘さんを50mくらい離して置いてきぼりにして、オヤジさんがオレに追いつこうとせんばかりすぐ後方にくっついてくる。。
きっと奥さん、娘さんが遅いためイラついてしまったんだろう。登山夫婦でよく見る光景だ。
オレも追いつかれまいと、先を急ぐ。次のカーブでバックミラーから消してやるぜ。
若いカップルは比較的、男も女性に合わせて助けながら登るが、団塊世代の短気なお父さん方はダメだろう。
上毛かるたで有名な「碓氷峠の関所跡」がある。⇩
スタートからしばらく急斜面が続き、その途中に「覗き」という坂本宿が見下ろせる場所に出る。
明治11年には、明治天皇もここを行かれたとの記述。 そして学校があったため寄付をしたとのこと。 こんな山中に学校があったとは。 山賊という輩がかつて存在したのもうなづける。当時は、どこへ行くにも峠を越えなければならず、その旅人たちを襲って身ぐるみを奪うのだ。
大きな廃バスがある。
廃ペンションもだ。
坂本宿から車が来るのは不可能なので、おそらく軽井沢方面からか。 いつのものかは不明だが、廃墟マニアとしてはたまらない。
二階建てではあったが、階段が腐敗して朽ちているため二階へは上がれなかった。
バブルの以前のものだと思われる。
そういえばこんなのもあった。
「ここには老婆がいて旅人を苦しめたと言われている」
もはや街から街へ移動するドラクエの世界だ。
熊野神社までの最後の上り。
熊野神社。
群馬県と長野県の両県にまたがって建っていることで有名。
⇩この写真の奥から出てくることになる。
長群野馬県県(ながぐんやばけんけん)の表示、、、ちがうか。
目の前には数件の団子屋があり盛っていた。たまたま自販機がありコーラを入手する。
立派なけやきもあり、そこでしばしゆっくりお昼にする。
コーラがBATSUGUNにうまい。
熊野神社までは片道500円のバスが軽井沢街中から出ているため、登山者以外の方のほうが当然多い。あるいはロードバイクで登ってくるおじさん方も見かけた。
昼食後、見晴台に行くと、中国人観光客の姿も多い。
旧軽井沢へ向けて下山開始。
この遊歩道に入るとまもなく、あの家族3人が追いついてきた。
話すとお昼休憩も取らず、熊野神社も寄らずにここまで来たという。
大丈夫なのか・・・?
60過ぎの、小柄な奥さんの体力、筋力から見てもきつい碓氷峠をここまで登ってきただけでも奇跡。
引き返せない、という気持ちがそうさせたのかもしれないが、お昼も抜きでさらに軽井沢を目指すとは。さらにまたオヤジさんだけがせっせとあるき奥さん娘は置いてきぼり。
よほど亭主関白なオヤジさんに違いない。それとも新幹線の指定席でも取ってあるため急ぐ必要があるのか。
オレはオレで、そんなオヤジさんには抜かれたくないので緩やかなハイキングコースをせっせと行く。そしてついてくるオヤジさん。
時には崖を滑り下りてショートカットをして突き放した(笑)。
それ以降、オヤジさんがバックミラーに映ることはなかった。。。
しばらく行くと別荘地に入り、高級車と豪華な別荘が並んでいた。家族連れの姿も見えてくる。
ついに群馬から徒歩で峠越えし、旧軽井沢へ到着。
おしゃれなファッションの観光客らに混じって、登山姿のまま通りを闊歩し、軽井沢駅へと向かう。
駅員さんにバス乗り場(5番乗り場)を聞き、横川駅行きバス待ち(500円)。
暑さもあり、かなり登りの体力がきつかったが、歴史も知れ、観光もでき、良い登山コースだった。
あの家族、無事に新幹線に乗れたろうか。
またどこかの山でバトルしましょう。
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