2024.08.24 05:59新世界紀行 エジプトの旅⑨ コシャリを食う。ツタンカーメンの財宝を見終え、ふと時計の針がもうすぐ午後四時を指そうとしていることに気がついた。思いのほか早く午後の予定を片付けてしまったぼくは、これからの行動をどうしようか考えた。カイロ博物館の広大なセンターホール、巨石の如きファラオ像の足元にある階段に腰を下ろし、「地球の歩き方」を手に取る。ページを繰り、明日の行程を考えるも、成田からの長いフライト、寝不足、そして今後続く旅路が頭をかすめる。今日はこれ以上無理をせず、宿に戻り、ひとまず身体を休めることにしよう。