2019.10.15 03:32八ヶ岳ブルーを見に行こうじゃねえかこの野郎③ 夢のあと・・・・・・・・・・・・・・・八ヶ岳二日目。 翌朝、目覚めてテントを出ると、すでにオッチーが朝飯を作っていた。今日は、オーレン小屋から八ヶ岳の一つ、硫黄岳へと向かう。 6:30過ぎ、出発。その道中、昨夜のイビキとの格闘の話をした時にオッチーが笑ってくれたのが何よりの慰めである。
2019.10.15 02:54八ヶ岳ブルー見に行こうじゃねえかこの野郎② テント場のファンタジー編 夜中に目が覚めた。 やはり、か。 ぐぐお〜! ぐおおおお! 近所のテントからゴジラばりのイビキが聞こえる。 一度気になってしまうとなかなか眠れない。それどころか、どんどん目が冴えてくる。 しばらく寝袋に包まったまま待ってみたが、怪物級のイビキは続く。 仕方ないので一度、トイレに行くことにした。テントの外に出て空を見上げると、プラネタリウムのような無数の星々が輝いている。テント場は真っ暗だ。どうやらイビキの主はすぐ隣のテントのようだ。主は確か、ソロで来ている70近いおじさんで、駐車場の車が隣だったのでよく覚えていた。 トイレから戻ってきて、まだイビキが続いていることにため息が出る。寝れないじゃないか。 しばらくテントの外に椅子を出し...
2019.10.12 11:21八ヶ岳ブルーを見に行こうじゃねえかこの野郎① ・・・・・・・・・・・・8月の中旬。夜も11時に差し掛かろうとする頃、オレは八ヶ岳登山口の一つである「桜平」へと続く山道で車を走らせていた。整地されたアスファルト舗装が近未来に感じるほどここは荒れた砂利道であり、車の腹を擦ってしまいそうなほど地面は波打っている。加えてグーグルマップに道が載っていないため、いったいどこを走っているのか分からない。本当にこの先に駐車場などあるのか。 「トイレのある駐車場に停めました。」 オッチーからラインが入る。返信をしたが、送信に時間がかかる。しかしなんとかネットは繋がるようだ。 ヘッドライトが道の先を僅かに照らしているが左右に目をやれば漆黒の闇。一体何が潜んでいるか分からない。突然目の前が行き止まりになる...