黎明の5時34分。
計画通り、首都の「南タシケント駅」に列車は到着した。
車両から降りる多くの乗客と共に、ホームはざわめいた。
まだ暗闇に包まれた空。
私も含め、現地の住民たちは厚手の防寒着を身に纏っていた。
無事に目的地に着いたものの、早朝過ぎるため、時間の持て余しに駅舎内のベンチで寒さをしのぎつつ、ぼんやりと考え事をしていた。
案としては初日に泊まったゲストハウスへ行く手がある。シャワーを浴び、あわよくば朝食も摂れる。
そうだ、そうしよう。
時計は7時。駅前からバスに乗り、地下鉄の「タシケント駅」へ向かった。
まだまだ薄明かりの中、天候もあまりよくないようだ。
駅からタクシーを呼んで、ゲストハウスへ。
勝手ながら扉を開けて中に入る。2階の共有スペースに移動し、バックパックを下ろした。
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