クソ野郎が旅するベトナム⑤ あばよ、みんな。また来るよ。

ベトナム中部の都市 ダナンからミーソン遺跡へ  


そういえばストⅡのRYUの海外旅行の目的はこうだった。  

『俺より強いヤツに会いに行く』    

いつでも裸足に稽古着、それに赤いハチマキ。 きっとどの国でも入国審査でひっかかったんだろう。。。           

                             

さてオレの旅の目的は。  

観光かといえば、そうではない。

友人との再会が目的かといえば、そうゆうわけでもない。

何かおいしい物でも食べに行くのかといえば、それも違う。  

じゃあ、オレにとって旅とはなんなんだろう。どうして遠くへ行きたくなるんだろう。  


ある人は言う。旅とは非日常を味わいに行くものなのだ、と。

旅をしても、そこに住み着いてしまったら、それは日常になってしまう。

帰る場所があるからこそ、それは旅なのだ、と。                                     

なるほど、確かにそうだ。                                     

きっと、もっと単純に言うならこうだ。                                     

知らない世界を知りに行く。    


世界遺産 ベトナム、ダナン→チャンパ王国のミーソン遺跡へ  

帰国日だったので、タクシーで、ホテル→ミーソン遺跡→空港というルートでお願いしました。

確か約5000円くらいだったような。                                     

ホテルのマネージャーのローンさんに、古都フエへ行った時にお願いしたドーさんを呼んでくれと前日にお願いしていたところ、夜には「大丈夫」との返事。

帰国日は彼に送ってもらいたかった。空港では、ベトナムという国ではなく、彼にお別れを言いたかった。                                     

朝、ホテルのチェックアウトをしてドーさんを待つ。

やっぱり、ちゃんと10分前には来てくれた。 


ロビーにいるオレを見つけると彼はまるで、友達でもむかえに来たかのように、笑顔で手をふった。オレも同じように返す。ドーさんはオレの荷物を、決して軽くはないそれをひょいと持ち上げ、タクシーへと運んでくれた。  


ミーソン遺跡までは片道一時間半。フエと比べれば近い。


到着までは、ベトナムの田舎景色を車窓越しにしんみりと味わいながら向かう。 

車内は、洋楽のバラードが流れていた。カーペンターズの「イエスタデイワンスモア」は、短期間ではあるが、ベトナムでの短くも濃い日々を思い返させてくれた。


    

ミーソン遺跡は、「廃墟好き」にはたまらない。    どなたか廃墟好きな人はいませんか?                                      



チケットを買い、遺跡まではこのような整備された道を行きます。   



 

         

オレは修復されてキレイになってしまった遺跡よりも、長い年月、雨風にさらされて、今にも朽ち果てそうな歴史を感じる遺跡が大好きなのです。そしてミーソン遺跡はそれを十分満たしてくれていました。                                            


                                   

ベトナム戦争での破壊の跡も多いとのことだが、そういった考えさせる面も含めて実に味わい深い遺跡であり、ジャングルの中に、ひっそりと存在していることも、冒険心をかき立てられていい。                                     


思い返せば、小さい頃から空想の世界で冒険していた。  ドラクエ、ファイナルファンタジー、インディジョーンズ・・・  世界中を旅して、日本にはない景色を見て、物語の世界に浸った。                                     

いつか行ってみたいな、こんな所に。                                       

あの頃、空想に耽った場所に来た。                                       

ミーソン遺跡の、朽ち果てたレンガに手を当ててみる。                                       

何百年も前にはここも栄えていて、人々が暮らしていた。その頃を想像してみる。時空を越える、とはその思いの中に存在する現象なんだろう。  





                                    

亡くなってしまった大切な人を思い返す時と少し似ている。  

思い出の中なのに、声の質感や表情、仕草などがはっきりと分かる。その一瞬だけはその時に、戻った感覚になる。それはその人だけが持っている心に残る遺産。  

遺産は遺産であってほしい。新しく、綺麗になってしまわないでほしい。



















夕方、ドーさんにダナン国際空港まで送ってもらう。  

持っていた日本のうちわをプレゼントした。 

たまたま地元のタクシー協会のうちわだった。ベトナム語で、また会いましょう、とメッセージを書いておいた。読めたろうか。   





ドーさんと、空港にて。



ホイアン、フエ、ミーソン遺跡という、三つの世界遺産へ行く事ができたベトナム中部。                                     


ゲームではなく、現実の世界にちゃんと存在する人々と会い、遺産を巡る、「旅情」という言葉がよく似合う旅となりました。 






おかやんの「とりあえず何でもひとりでやってみる」ブログ。

やりたい事は悩みながらなんでもやってみる。結果的に楽しんでる!また、何かに特化して書いているわけではありません。 書きたいことをごった混ぜにしてネタをブチ混んで書いていますhttps://www.instagram.com/the_unending_world/?hl=ja

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