There's nothing more unappealing than a life of being pushed around by others.
That's why I go on a trip.
The sixth day of my Myanmar trip.
I met a Japanese man at this guest house. I heard that he has stayed here and worked for a long time. He told me his life ever.It was really interesting for me. There were ups and downs in his life.
How about my life? yeah... it was a fucking life... but I thought I was be able to have a good time in it. Yes. It would be boring if it were flat.
It seems that his story give me a bravery for living this life.
ミャンマー最大の都市ヤンゴン。その中心部に位置するダウンタウン。
ロイヤルスターゲストハウス。
古都バガンからヤンゴンに戻り、一夜が明けた。朝、時刻はまだ六時半くらい。外はもう明るい。まだ寝ていられる時間だったけれど、目が冴えてしまい、再び寝付けそうにはなかった。
よく眠れたような、寝れていないような、要するに疲れているんだろう。
5日感、朝から晩まで動き回って溜まったダルさはどうしても否めないようだ。
外の通りからもう人の声が聞こえる。
町はもうとうに動き始めていたようだ。
結局、ベッドの上で30分ほどゴロゴロしながらガイドブックを読み、7時頃にトイレへ行くために部屋を出る。 昨夜は見なかったが、体が細く、優しそうな顔の従業員の男性がいた。 目が合うと、彼は一度立ち止まり、手を合わせて言った。
「グッモーニン」
まるでここが高級ホテルかのような、丁寧かつ、礼儀やおもてなしを感じる挨拶だった。高いホテルでも傲慢な態度のスタッフがいる中で、その彼に出会えただけでも、ここへ来て良かったとオレは思った。
続けて彼は言う。
「朝食ですか?」
「いえ、トイレに来ただけで。もう食べれますか?」
「はい、大丈夫です」
「じゃあ、10分後に食べれますか?」
「はい、用意します。こちらで」
一旦、部屋に戻り、少し荷物の整理をしてから再び戻るとフロント横のテーブルに何やら置いてあった。
トイレとシャワー室、さらに洗面所のすぐ横なので食べるにはちょっとどうかと思ったが、仕方ない。 聞けば、3階のテーブルは香港から来ている大学生で一杯なんだそうだ。
朝食は、サンドイッチとコーヒー。 足りない・・・。
サンドイッチには生野菜が挟んであったが、食べるか迷う。腹壊さないかな。
結局、彼の素晴らしい挨拶に免じて食べてしまう。
緑色の飲み物。
お茶かと予想して飲んでみたら甘くて不明。何かのフルーツジュースのようだ。
食べていたらゾロゾロとフロント前にリュックを背負った香港の大学生が集まり始めた。どうやら引率の教授もだ。英語で今日のスケジュールを伝え始めた。こっちは目の前で飯食ってんですけど。
「午前中はまず、どこどこに行きます。そのあとどこどこに行って・・・」
などと数分、ミーティングをしていた。
大学生らが出かけて行き、ようやく静かになり、コーヒーを最後飲み干そうと思った時だった。
宿泊者と思われる男性がテーブルの前を通り、トイレへ向かった。
「おはようございます」と声を掛けてみた。
返事が日本語。やはり日本人の方だった。
どうやらオレは旅の要所要所で、出会うべく「引き」を持っているらしい。
前にもバガンの日記で書いた。 オレは旅先で見かけた日本人の方には場の空気を一応読んで、大丈夫そうなら遠慮なくどんどん話しかける。 知り合いになろう、というような動機ではなくて、同じタイミングで海外のこんなとこでばったり居合わせたという不可思議な現象に価値を感じずにはいられないんだ。
ちょっとでも話してどんな経緯でここにいるのかなど話を聞いてみたいのだ。 気が合わなければ、それが分かっただけでもいい。
自分と話して、どんな化学反応を起こしてくれる人なのか、出会いなのか、それを知ることが楽しみなんだ。
この日本人の方。名前はKさん。 年齢は50代。とても気さくな方で、話しやすい。関西出身とのことで、関西弁だ。
個人のことなのでKさんについてあまり多くは書けないが、旅行者ではなく、仕事でミャンマーに滞在している方だった。 Kさんがタバコを吸いにゲストハウスの外へ行ったので、付いていく。
酒を飲まないオレができるのは、喫煙コミュニケーションだ。
朝の、ダウンタウンの路地を初めて目にする。
昨夜感じた怪しい雰囲気というのは朝の光に一掃され、隙間なく立ち並ぶ古ビルに雄大ささえ感じる。
もし、ビル同士の外壁の僅かな色の違いがなければ、巨大な建造物とさえ思うだろう。
道の両側に隙間なく車が路上駐車され、一体どうやってそこから車を出すのか不思議でならない。絶妙なテクニックで切り返しを10回くらいやれば出れそうな気はする。
ゲストハウスの階段を降りた所の、まだシャッターが降りている店先に座り、オレはKさんとタバコをふかしながら30分以上は話し込んだ。
途中、シャッターを開けに店の主人が来て、Kさんと挨拶をする。すでに顔見知りのようだ。電気屋とのことで、中を覗くとテレビやらなにやらの電化製品のダンボールが積まれていた。Kさんのミャンマーに来るまでの経緯や現在の仕事の話など、色々と聞かせてもらうことができた。 そして昼食を一緒にする約束をさせてもらい、部屋の片付けをした後、オレはそれまでダウンタウンを歩いてみることにした。
部屋↓
階段でロフトへ上がるとベッドフロア。
通りを歩き出す。
夜の喧騒とは打って変わり、朝日と共に動き出した街はすでに多くの人々で賑わっている。
リヤカーで露店を開く人、路上に品物を並べて売り始める人、売店を開けて店先を掃除している人。
日差しの強いミャンマーでは、そこらじゅうの露店でサングラスを売っている。
おもしろいことに路上のゴザの上に並べられたサングラスが、有名な「レイバン」のシールが貼られ、ちゃんとロゴ付きなもんだから、苦笑しかない。
独立記念塔。その周りは市民の憩いの公園となっている。
ダウンタウンの中心にあるスーレーパゴダ。
イギリス統治時代の建物が残る町並み。
ここは廃墟のように見えるが誰か住んでいるようだ。
昨夜、空港から一緒にタクシーに乗ったMさんから聞いた情報で、ゲストハウスの南へ行くとヤンゴン川があり、そこで橋渡しをしているフェリーが日本政府が提供したものらしく、日本人だと言えば乗船が無料になるというのを聞いていた。
歩道橋を渡る。
船乗り場へ向かう道が人で大混雑していた。どうやらフェリーが着いて、その乗客たちが一斉に降りてきたからのようだ。
かき分けるようにして歩く。
船着き場のゲート前に着くと、係員らしき女性が話しかけてきた。
「日本人? これはね、日本から提供された船なのよ。あなたはタダだから乗りなさいよ。」
東南アジアを歩いていると、この手の話しかけてくる人は大抵怪しいため、事前に「タダ」という情報があったにしてもかなり警戒した。
「いや、いいよ。そんなに時間ないから」 と言って一度は断る。
が、それで済まないのが東南アジア。
「日本人はタダだから乗りなさいよ。向こうの島まで行けるのよ。私がガイドするわ。5000チャットでいいの」
でた。そのパターン。
「ガイドなんていらないよ。それに時間ないんだよ」
「分かった、ガイドはいらないのね。でも船には乗って。ね、タダよ。名前書くだけでいいの」
その時、オレは島には寄らずただ往復して帰ってくればいいかと思い、彼女の勢いに飲まれて後を着いていって、船乗り場の事務所へ行き、日本人乗船名簿と思われる用紙に名前を書いた。
欄には、ローマ字で何人もの日本名がボールペンで書いてある。
「さ、こっちよ。」
フェリーの入り口に案内されると、それ以上ガイドの勧誘はせず意外にもあっさりとその女性は笑顔で引き下がっていった。
2階建てのフェリー。階段を上ってみる。
川の上は風が心地よく、眺めもいい。 ほどなく出港した。
乗船客がエサをあげるんだろう、無数の鳥が集まってきて船の周りから離れない。
そんなのをぼんやり眺めていると、子供の物売りがオレのところへやってきた。こんなとこにも物売りがいるのかと少々驚く。まだ小学校低学年の少年がオレを見上げて、何か透明の袋を差し出す。スナック菓子のようなものが入っていた。鳥を指差しているので、どうやらエサのようだ。
周囲をみると乗客たちがそれをつかんで空に放おっていて、鳥たちが乱舞しながらそれを食らっていた。
値段を聞くと日本円で10円くらいなので、一袋購入してあげた。かといって船の上で手を汚してしまうと水道も拭く物もないので、売り子の子供に任せてみることにした。
普段は売るばかりで、自分では滅多にしないんだろう、楽しそうにエサを空中にばらまく。
その子のはしゃぎ声を聞いてか、他の売り子の子どもたちが集まってきて、それに混ざった。
「僕のも買って」と言うので結局集まった子どもたちが売っているエサをそれぞれ買ってあげた。
それでも全部で50円くらいか。
オレがカメラを取り出すと、今度は撮ってほしい、と皆ポーズを取り始める。
なんでだろう、ミャンマー来て出会う女の子は皆可愛く、大人も女性は綺麗な人ばかり。
いや・・・、
オレがそういった人たちだけを撮っている可能性は大だ。
結局、向こう岸に着いてもオレは船を降りず、そのまま引き返した。のんびりしているとKさんとの昼飯の約束に遅れてしまう。
着岸すると、再び一斉に乗客が降りる。
出口に人の波が出来上がっていた。
その乗客に、大きな声で物売りをする少年の姿があった。
さらに陸へ上がれば、市場のごとく様々な露店が客を待っている。
相変わらず渋滞がひどい。
ゲストハウスに戻り、Kさんに行きつけの「シャン料理」の店に連れていってもらう。
路上では、ありとあらゆる物が売られ、もうビビることもないのだが、子犬がかごに入って売られているのが興味深い。
Kさんが言う。
「さすがヤンゴンやろ。でも、あんなんどうせそこらで捕まえてきた雑種やで。なんで金払って買わなあかんねん」
確かに、裏道になんぞにはいくらでも野良犬はいるし、正直なところ、それらと今カゴに入って売られている子犬の見た目の差が分からない。
そんなこんな、もうずいぶん長くヤンゴンに住んでいるKさんが、ガイド的に色々案内しながらホコリまみれの路上を歩く。
途中、ヤンゴン最大の「ボージョーアウンサンマーケット」に立ち寄り、少々ショッピング。
骨董品屋の前にある怪しげな人形と記念撮影。
Kさん。
市場を抜け、線路を横断する歩道橋を渡り、まもなくお店に到着。
「アウン ミンガラー シャン ヌードルショップ」
オープンエアーで開放感があって素敵な内装。
テーブルからは、通りに並ぶ露店が見える。フルーツ露店が多い。
お昼時ということで、店内はどんどん混み始める。通り側のテーブルに座る。
Kさんが、
「とにかくここは餃子うまいねん。日本と違って円状で出てくるんや。でもタレがあかん。やっぱ日本人は、醤油と酢やないと」
と言って、バッグから小瓶を取り出す。
「ヤンゴンでも、デパートに行くと日本の物が売っててん。いつもここ来る時は自分で混ぜたもん持ってくるねん」
小皿に垂らしたそれを箸で舐めてみると、確かに日本の餃子のタレだった。 餃子一枚と、オレはヌードル、Kさんはミャンマービールを注文した。
やってきたヌードルを食って、オレは味に感動してしまった。
うまい・・・。
ミャンマーへ来て、6日目。ミャンマーの辛い料理が苦手で、大して食えてこなかった。
オレは、食に無頓着のため海外へ来たからといって「これが食べたい」なんて目的はひとつもないのだけれど、「食べられない」というはきつかった。なのでカロリーはなんとかコーラで補っていた感じ・・・。
そこへきて、ここのヌードルは日本と同じクオリティの味で、しかも安い。 餃子も。
こんなの見たことねえ、という見た目の餃子。 本当に円状だ。
「うめえー、マジうめえ!」
を連呼しながら食らいつく。
おいしく感じるものをこうやって、たらふく食える喜び。
「そんな喜んでくれて、連れてきてよかったわあ。オレは一週間に3回くらいここの餃子食ってん。 ま、ビールと餃子でお腹いっぱいになんねんけど」
確かに餃子だけでも3人前はある。
そして、Kさんが持ってきてくれた「日本の餃子のタレ」が食欲を誘い、抜群に合う。ミャンマーのタレは甘めで、日本人にとってはやはり合わない。
ところでこのお店、注文を取ったり料理を運んだりするフロアスタッフというのが、10歳くらいの女の子たち。 日本の感覚で言えば、お手伝いしてるのか、なんて思ってしまいそうだけれど、彼女らは働いているのだ。 このことに関しては、また次の「ナンナンとシィーとの再会」のページで書きたい。
昼食後、Kさんがたまに行くというマッサージ屋「ジャスミン」へ。
ここは風俗店か?と思わせる真っ黒の玄関口に、怪しい証明の個室で少々驚いたが、価格も安く、二時間の全身マッサージで約700円。しかも結構しっかりやってくれて、おばさんマッサージ師ともなんとかコミュニケーションしつつ、Kさんと2人の個室でミャンマーのドラマを見ながら、涼しく快適な時間を過ごした。
半日をKさんと過ごし、Kさんの話、特に谷あり山ありの人生などの話を聞かせてもらい、オレなりに色々考えることもあった。大きな事業を抱えているKさんであるが、「昔」は色々あったのだという。
山があり、谷もある。
オレは決して、人様に自慢できる人生を送ってきたわけではないし、それを誰かに語ったこともほとんどない。
二十歳の頃にタイムスリップしてまた同じ道を行かねばならないのなら、ホントしんどいと思うし、絶望しかない。 意思の弱い、クソみてえな時間を送ってきた。
でも、振り返ると無茶苦茶楽しいと思えた。
一般人としては、同世代と比べ遥かにぶっ飛んで楽しい人生を送れてきたと思える。
そんなことを回想していると、色々あったという人生の先輩であるKさんの話を聞き、まだまだオレもチャレンジしていけるし、同じように失敗もしていけると思った。
つまりある種、生きる勇気のようなものを頂いた気がした。
4時頃にはゲストハウスに戻り、その日はまた別のホテルへ泊まるためKさんとお別れ。
スタッフにも良くしてもらった。またいつか来れるだろうか。
バックパックを背負い、マップスというオフラインアプリを使いながら今夜のホテルへと向かった。
さて、夜はナンナンとシィーと再会し、夕飯を一緒に食べることに。
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