The last frontier in Asia. Travel in Myanmar. Part⑬ Bagan's Beauty⑤ミャンマー。バガンの美女⑤

Most of Japanese don't speak English. I don't know that tourist know it or not. But learning English has opened my eyes to the world. The trip has given me so many opportunities.I'd like to expand my world by getting close to foreigners and getting to know different cultures.There are lots of people in this world. We're all different,that's a good thing. That's why the world is  beautiful. Thanks to "you" the world is so beautiful.
My trip shines because of people I meet. 


⑫からの続き。  

ミインカバー村、ナンパヤー寺院にて。  


お土産屋のお姉さんに、村のガイドを頼んでみることに。 


 「君の村を案内してくれないか? お金は払う」 


「あ〜、私は忙しいから、私の家族なら大丈夫かな」 


 

 

 

 

 



 「いや、君がいいんだ」




 





そんなことを言って逆に物売りお姉さんに営業をかける日本人が今までいたろうか。  


「私は無理よ」  


村デートはダメそうだな、とオレがその時思ったかどうかは記憶にございません。  



  

  

  

  

  





寺院を出ると、お姉さんが待っていて、


「お店見ていってね。こっちこっち」


と結構強引にオレをお店に案内する。  


そしてオレも強引に、 


「村を案内してくれ。君がいい」


とダダをこねる。  


久しぶりに、





アビリティ「ダダをこねる」





を使った。 



「ダダをこねる」と「みだれうち」を

セットにするとより強力に

ダダをこねることができる。






「私は忙しいからダメ。このケースはどう? この村で作ってるの」  


お姉さん、断っては必死にお土産を色々勧めてくる。 


「いや、だから、その村のガイドを・・・。」  



 「私は忙しいから無理よ」











「いや、君がいいんだ」  









「・・・・・。」




もう何がなんだか。  




  お姉さん、小さい象の石の置物なら5000チャットでいい、と言う。  


要らない物は本当にいらない。

高い。買わない。と言ってオレはもう帰りだした。  


お姉さん、ずっとオレに付いてくる。

歩きながら会話がまた進む。すごい執念だ。 


「じゃあ、いくらなら買うの?」 

「2000チャットだな」 

「それはダメ。」 

「じゃあ、買わない。だからガイドしてくれればもっとお金払うよ」

 「私は無理よ。わかった。じゃあ3000チャットでどう?」


  その時、瞬間的に思ったのは、その象の置物を買って、この人の写真を撮ってせめて記念にするか?だった。


入り口の階段のところまで来てオレ、サンダルを履こうとして気が変わり、立ち止まった。 


「分かった。じゃあ買う。 その代わり、君の写真を撮りたい」  


お姉さん、それに対して即答した。 


 「OK いいわ。」  


この会話パターン、何度使ってきたか。   

 

 

 




 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 







そして新聞紙に包んでもらった象を受け取り、帰ることに。 


 この寺院のお土産屋はいくつかの家族が共にしているようで、写真を取り終えると、数人の女性たちがゴザを敷いてお昼を食べ始めていた。


家から持ってきたんだろう、ステンレスのお弁当箱がいくつか並べられ、白飯やらおかずやらが入っていた。  


おばさんやほかのお姉さん方もいたので、 


「ああ、もうお昼ですね。オレもお腹へりました。」  


と声をかけると、 おばさんが、 


「あら、そうなの。じゃあ、あなたもここで食べていきなさい。」  

と言う。  


ミャンマーの人は、日本と同じで「おもてなし」の精神があり、仏教の教えからも「人の助け」をすることが根付いているとは本で読んでいた。だとしても、観光客の男が女性しかいない輪に入っていいものか。 


 「え? いいんですか?」 


 「ええ、どうそ」  


おばさんが手招きする。 


 「え? ホントに?」  


他のピンクの服を着たお姉さんにも聞いてみる。 


 「もちろんよ。さ、 座って」  


予想もしていない、唐突なことに驚いたけれど、こんな機会はないと思い、一緒にゴザの上に座らせてもらった。  


すると、ピンクの服の子が、お弁当箱にオレの白米や野菜の炒め物、魚のおかずを詰めて渡してくれた。 


 「もっと食べる?」  


何度も書いてきたけど、オレはミャンマー料理の辛さがダメだ。 


「いや、これで十分だよ」  


加えて白米のパサパサ感も苦手で、お昼とはいえ食べれるとは思えなかった。 何口か食べた時点で魚の炒め物の辛さが口のなかに広がり、 




 「あ〜、やっぱ かっれ〜!」  




と日本語で言ってしまう。 


「実は、辛いのが苦手で・・・」


 「え、そうなの? じゃあ、ご飯食べて」 


と言って、白飯を加えてもらう。  


せっかく分けてくれたお昼だ。食べないと。  持っていた水で胃に流し込む。額から汗が流れる。それをタオルで拭きながら、お弁当を食べる。      



でも、なんだか嬉しかった。  


ここへ来て良かったと思った。  

昨日も今日も、物売りの女性と買うだの買わないだのやってきたけど、結果的に買ったことで随分記憶に残り、写真のモデルにもなってもらった。  300円くらいのお土産だけど、本当に買ってよかった。  買わなかったら、きっとこんな風になってなかったろう。写真も撮れていなかったろう。  



観光でパシャパシャ撮る写真にはなかなか思いは込められないけれど、ちょっとでも悩んで買ったお土産にはその時の気持ちとか光景とか、そんなのまで後々になっても思い出せる力がある。そしてそんな写真もしかりだ。    


ずっとバガンへ来たいと思っていて、やっと来ることができて、滞在僅か3日、時間的には実質2日間の中で、なんだか色々あった。  





食べていると、おばさんが、 

「これとこれが姉妹、こっちとこっちも姉妹なのよ」  

と説明してくれた。なるほど、よくみると顔が似ている。  



その中でも年齢が上のお姉さんは英文法を他の姉妹よりスムーズに使うことができるようだった。 



 オレに興味を持ってくれて、年齢だとか、日本のどこから来たのか、どこに泊まっているのか、バガンには何日間いるのかとか。  

そのお姉さん、マンダレーの大学を何年か前に卒業したと言っていた。


そういう面でも英語を少し話すのかもしれない。  


さっき写真を撮ったお姉さんは、実はもう子持ちで小さな男の子を抱えていた。



そりゃ忙しいって言うわな。手づかみで昼食を摂っている。 


「あの赤ちゃん、ぱっちりした目がお母さんにそっくりだね。すごいかわいい」 


「そう、だから誰が見てもあの子の子供ってわかるの。ダンナの目はすごく細いのに」 

 と言って、両手で目をひっぱってみんなを笑わせた。  

 

 

 

 

 

 

 



 

  

 




 


 ピンクの服を着ている妹。

「何歳なの?」と聞いたら、

 





「何歳だと思う?」

 



と、合コンの定番のように聞き返してきたので、



 一瞬、オートマチックにテンションがあがりかけたがここは世界でも屈指の礼儀正しさと勤勉さを併せ持つ日本人として、節度ある態度の社会人の立場をバガンでも死守した、かどうかは定かではない。




「17歳かなあ」と、ホントに思ったことを言ったら、

彼女は

「ナインティーン」


と言った。


19歳だった。


幼い。


若く年齢を言われたせいか、とても照れていた。

その汚れない感じのシャイな笑顔を見て、もう、オレはこのままここに住み着いてもいんじゃないかと考えた、かどうかはトップシークレットだ。


 

 

 

 

 


 


 

 

 


お弁当を頂いた後、家族と一緒に座ってくつろぎ、オレはタバコをふかしていた。  



女性たちは、交代で子どもたちの面倒を見て、観光客が来る度に誰かが走っていき、

「お土産を見ていってください」

と英語で話す。反応が薄くても、横に並んで歩いて話しかける。  




オレも確かに、ここへ来た時はそんな風に対応を受けていた。

でも今は、それを見ている側にいる。気持ちが、いつの間にか家族側の立場に立っているようだった。  誰か買ってくれる観光客はいないか。そんな願いを込めて彼女らの接客を見つめている自分がいた。なんならオレも混ざって、手伝いたくなる。  

 



欧米人の青年が、お姉さんの声掛けにそっぽを向いて寺院を出ていってしまうのがムカついたし、年配のおばさんが何か手にとって見ていても結局買わないと、「おいっ」とツッコミをいれたし、その旦那さんが何か買っていたのをみると「ナイ〜ス、おじさん」と握りこぶしで独り言を言った。  


おみやげ売りの女性たちがいつもしつこいのが理解できる。  

それが仕事だし、なにより売らなければ生活ができないからだ。  

オレは単に「しつこい」という側面しか見ず、必要以上に煙たがった。そして事実、バガンへ来てそう感じ、言葉にする日本人観光客も多い。  

 

 

 


オレがタバコを吸っていると、日本人男性がひとりやってきた。


「日検一級」を持っているオレが、

日本人かどうかの判別を間違うはずがない。 


 彼は、オレの時と同じように、まずは寺院の中へ案内され、その後にお土産屋に連れて行かれる。

見ている様子はあったが、やはり買わない。  

彼が帰る時、声をかけた。 


 「何も買わなかったんですか?」


 「ええ。色々言ってきますけど、絶対買わないと決めてるんで。」 


 オレもついさっきまでそうだった。

でも300円でも買ったら、昨日も今日もいろいろ良いことが起こった。実際、お土産にもなってるし、昼飯もごちそうになって、写真も撮って、そしてここでこんな風にくつろいでいる。  

オレが彼にそう話すと、彼は言った。 


「え、じゃあ、ぼくも今度買ってみようかな。大して高くないですもんね。どこかでお土産は買うつもりですし。」  



 

 


世界はいつだって、観る視点をちょっと変えるだけで違った景色をオレたちに届けてくれる。

 

そして、視点を変えるためには何らかの新しい刺激や環境が必要なんだ。

 




 綺麗なものを綺麗だと確認する。  

 


汚いものを汚いと確認する。  



それで知った気になるのが旅じゃないし、オレの人生でもないはずだ。  


きっとまだ、気付いていない視点、見方があるんだろう。ずっと同じ考えじゃ、それらは見つからない。


ああ、だからオレは人が好きで、自分がまだ見つけていない何かを探すために、色んな人と話して、その人の人生経験なんぞを聞いて回っているんだろう。





その日本人の彼は、まだ今朝早くにバガンへ着いたばかりで何の情報も持ってないらしい。そのため、移動手段が分からず声を掛けてきた馬車にひとりで乗って観光しているとのこと。  


馬車は自転車より遅いようなスピードだし、ひとりで乗るには値段も高め。

また、方向転換や突発的な場所に立ち寄れず、自由度が低い。カップルや年配の夫婦ののんびり旅行には抜群だけれど、男一人旅には逆に不便だ。  


なのでオレは、Eバイクの値段やバッテリーのもたせ方、あるいは仕入れたバガン情報を彼に伝えた。

  

「オレは、今日の夕方の便でヤンゴンに戻ります。バガン楽しんでください」 


  オレも色んな人から情報をもらった。それをまた彼に引き継ぎして、また彼が誰かに伝える。  そんな風に日本人が繋がって、安全に旅をしてまた日本に帰れるといいなと思う。  


そして、オレはまたバガン一周に向けてEバイクを走らせた。  


楽しくて、気持ちよすぎて、そんなんでバイクに乗って風を切っているもんだから、もうオレは叫ぶことをためらわなかった。



 

 

 

 



おかやんの「とりあえず何でもひとりでやってみる」ブログ。

やりたい事は悩みながらなんでもやってみる。結果的に楽しんでる!また、何かに特化して書いているわけではありません。 書きたいことをごった混ぜにしてネタをブチ混んで書いていますhttps://www.instagram.com/the_unending_world/?hl=ja

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