The last frontier in Asia. Travel in Myanmar. Part ⑨Bagan's Beauty②ミャンマー バガンの美女②

At Ananda temple.

if  there's a beautiful woman in front of me I can drink any amount of cola.Men just can't help it  right?   

(・〜・)ノ





 ⑧からの続き。


 AKBにいた板野友美に似た物売りの子がひっついて離れない。


ロンジーを買ってくれ、という。


ロンジーとはミャンマーの人が男女関係なく履くロングスカートのような伝統な服のことで観光客もよく履いている。
 マンダレーでは購入を一度は考えたし、欲しくないわけではないが、何せ荷物になるし、実際はかないだろう。

「ねえ、さわってよ、この生地。 柔らかいよ」

 さっきの美女と比べると英語がカタコトな感じでかわいさを感じる。

「ごめん。ロンジーはいらないよ。履かないからね」

「なんで〜? おみやげにさ〜。買ってよ」

 態度と言葉が、明らかに若い。日本によくいるおバカかな女子高生のようだ。年齢は15とのこと。こちらの子は、よく働く。
 バイクに着いて、いったんバックから水を出して飲む。時間は2時。日本の初夏くらいの気温だろうか。500mlの水が終わってしまった。
 なんとなくその子に


「それ、いくらなの?」


と聞いてしまったために会話が切れない。


いや、むしろオレはその子とのやりとりを楽しんでいた。物売りの子であろうと、現地の人と話すことはおもしろい。

「8000チャットだよ」


「それは高いよ。マンダレーのマーケットはもっと安かったよ。5000チャットくらいだろ」


「だってマンダレーのは生地がよくないからだよ。これはコットン100%で柔らかいの。ほら、触ってみてよ」


 その子は何かとしゃべりまくる。

 話題を変えるためにオレは、


「ちょっと、待って。のど乾いた。どこかで飲み物買えない?」


 と切り出す。

「飲み物? こっちに売ってるよ」
 と、素直にあっさり案内してくれた。

 この物売りの子もかわいい顔をしているが、売店のお姉さん、これまた綺麗。


なんなんだここは。あの大阪おばさんがそういう子ばかりを雇っているのか?

 お姉さんから冷たいコーラを買う。それを手渡す微笑みが暑いバガンでは実に涼しげだ。

もしオレがミャンマー語を話せたらその場で、

「好きになってもいいですか?」と聞いていただろう、かどうかは定かではない。


 コーラを飲んでいても、物売りの子がまだ離れない。


「ちょっと待って。休ませて。疲れてるんだ」

 オレの言葉を聞いていたのか、売店のお姉さんがジェスチャーで、どうぞここに座ってください、と売店の中のイスに招いてくれた。


お姉さん、ファインプレー。
お姉さんのすぐ隣りに座って、まるでオレも売店の店員かのように、コーラを飲みながら観光客たちを眺める。


ピンクの服がとても似合い、サラサラの髪をシュシュで束ねていた。客がいない時は背筋をスッと伸ばしてイスに座り、両の手を膝の上に乗っけていてとても品がいい。先程まで通りで見てきた村の女性と同じとはとても思えない。
 バガンのマヌーハ寺院の売店が、まるで日本の大手企業の受付のようにだ。


物売りの子は、まるでオレの連れかのように隣りで、ねぇねぇ買ってよ、と言っている。

 この売店、タバコも売っていることに気付いた。箱が開けてあって、東南アジア特有のバラ売り。一本から買える。ライターが置いてあって、客はそこで火をつけていくシステムだ。
ミャンマーのタバコでも吸ってみるか。


「これ、買えますか?」


 とお姉さんに聞いてみる。

お姉さん目をパチクリ。すると物売りの子が混ざってきた。


「この人、英語話せないよ。タバコはね、「1本」100チャットだよ」


 んと、10円くらいか、じゃあ買うか。

一本買うよ。 するとこの子がお姉さんにミャンマー語で話し、オレは100チャットを渡して、吸うことにした。

「ねえ、買ってよ」


 物売りの子がまだうるさい。


「たばこ吸ってるから、あとで。この色以外のロンジーないの?」


 すでにこの子との会話がおもしろ半分なので、何気なくそう聞いてしまったのがまずかった。

「あるよ。何色がいいの? 取ってくる」

 そう言ってその子は、取りに行ってしまった。しまった、また面倒なことに。


とは思ったもののしばらくその子は戻ってこなかった。他に客が見つかったのかもしれない。

 オレは、しばらくお姉さんのすぐ隣りで優雅にコーラとタバコで休憩しながら彼女の接客などを横から眺めていた。




 ひとり、男性客がやってきた。お姉さんに何か言って100チャット渡す。そしてたばこを「2本」受け取る。  2本?
 


 ・・・。



「おい、2本じゃねーか、100チャットで」



ワン呼吸おいて日本語でツッコむ。

 お姉さんに


「トゥーだよね? トゥーだよね?」


と日本語で言うと、雰囲気で通じたのだろう、ごめんなさい、実はそうなの・・・、という表情で申し訳なさそうにもう一本タバコを渡してくれた。

 くそう、あの子め、ぼったくりやがって。


オレがミャンマー語が分からねえからって、気の弱い優しいお姉さんまで巻き込んで。
 どうせ、お姉さんに「一本100チャットでいいよ。こいつら分かんないから」なんて言ったんだろう。 まあ、言っても一本5円ってことだけど。


 結局、持ってきたタバコももう終わりそうだし、もう一本もらうくらいだったら一箱買ってしまおうと思って、20本入りの計算をしてお姉さんにお金を渡し、一箱購入。日本人の大人買い。


 オレはタバコを口にくわえたが、ライターがない、あれ?ない、どっかポケットに入れたんだけどな、と探していると、お姉さん、それを見て店のライターをサッと手にして、なんと火を着けてくれた。しかもちょっと首を横に傾けて微笑んでくれる。


 ここは天国か、それとも








 



キャバクラか。




「よし、お姉さん、


今日は延長で!ヤッフー!」







「・・・。」







ポカンとするお姉さん。


おい・・・ バガンに来てまで何を言っているんだオレは・・・


キャバクラなんぞ、2度しか行ったことない。しかも友人のおごりで。


氷つくお姉さんの表情を見て、あまりの自分のスベり具合に我に返り、冷や汗と共にツバをゴクリと飲む、、、。





 よし!、と思い立ったオレは、長らく封印していた渾身のネタ、チャンドンゴンをやってみる。


先にこちらをご覧ください。↓




オホンと咳払いをしてノドの具合を確かめてから、


 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アナタの コトが〜 


シヌホド〜 スキ ダカラ〜」



決まった・・・。



 

 

  

 



完全に決まった。


 

 

 

 



自己新だ。



が、お姉さん、くすりとも笑わない。





「・・・・。」



 お姉さん、首をかしげ、困惑の微笑みを浮かべている。どうしたらいいか分からないようだった。




 まあ、









オレもどうしたいのか自分で分からないが。





 こんなにオレのネタを理解して包みこんでくれるなら、オレはもう「もうこの人のためならなんだってできる」と思った、

かどうかは定かではない。




すると、あの子が別の品を持ってまた現れた。


オレは詰問する。


「ねえ、タバコ、2本で100チャットじゃん」

「あ、まあ、そうそう」

 その子は笑ってごまかす。

「ねえ、こっちの色はどう?  もう5000チャットでいいから買ってよ」

 相変わらず、売るにしては態度がでかい。

「あっちに欧米人の客がたくさんいるだろ。行ってみなよ」

「ノー。欧米人は、全然買わないんだよ。」

 確かに彼らの断り方は、一言「ノー」だけで見向きもしない。それにミャンマーの人も顔がそっくりな日本人のほうが話しやすいのだろう。


 お土産屋を眺めていると、観光客の人混みの中に見覚えのある顔があった。

 よく見ると昨日、ミミとレストランで食べている時にいた日本人のKさんだ。

 この子から逃げるビッグチャンス! と思い「友達がいる」と告げて、Kさんに駆け寄った。




「よく分かりましたね!」というKさん。確かにこの大勢の観光客の中でよく見つけた。
 その子もまだオレに付いてきていたが、オレとKさんで日本語で話し始めたもんだから、そのうちどこかへ行ってしまった。ごめんね。

 Kさんとは、お互いに午前中の行動などを話し、今夜6時にまたあのレストランで、と確認して別れる。


マヌーハ寺院を後にし、次の寺院へとバイクを走らせた。


おかやんの「とりあえず何でもひとりでやってみる」ブログ。

やりたい事は悩みながらなんでもやってみる。結果的に楽しんでる!また、何かに特化して書いているわけではありません。 書きたいことをごった混ぜにしてネタをブチ混んで書いていますhttps://www.instagram.com/the_unending_world/?hl=ja

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